PICK UP NOTE
入社エントリ
「正しいものを正しくつくる」——大手SIer・上場ベンチャーを経て、超高齢社会のインフラに挑む理由。

こんにちは、AGE technologies 人事の福元です。
今回は、創業期から当社の技術基盤を一貫してリードし、現在は専門役員(テクノロジー担当)を務める黒川さんにインタビューしました。
これまでのキャリアの歩みから、事業成長に伴う技術組織の変化、そしてAGE technologiesでエンジニアリングをする面白さについてじっくり語ってもらいました!
経済学部出身の文系エンジニアが「正しいものを正しくつくる」に出会うまで

―AGE technologiesに入社する前は、どんなキャリアを歩まれていたのですか?
黒川: 私は経済学部出身で、いわゆる文系エンジニアです。 新卒ではITコンサルの文脈で大手SIerに入社したのですが、内定期間中にあった配属希望説明会で開発者を志しました。
金融系、産業系、研究部門など様々な部署の先輩社員が趣向を凝らした発表をしてくださる中、ある部署が「正しいものを正しくつくる、以上」くらいの短い発表をしたんです。
それに一目惚れして配属希望を出しました。全社のシステム・テクノロジー戦略を見るようになった今でも、「正しいものを正しくつくる」は自分にとって最も大切にしている指標です。
新卒で入社した会社では素晴らしい先輩や同僚に恵まれ、約3年半、日本を代表する企業の大規模開発に携わりました。技術をキャッチアップするコツや、堅牢なプロジェクト推進の土台をここで徹底的に叩き込んでもらいましたね。
その後、自社プロダクトを持つ事業会社の開発を経験したく、人材系の上場企業に転職しました。求職者向けWebサービスの運用改善を担当しながら、アジャイルなプロジェクト推進やカルチャーづくり、強いチームの組成方法について多くを学ばせていただきました。
「とうとう来たか」——15年来の信頼関係と、副業から始まった共同創業

―AGE technologiesには、どのような経緯で参画されたのですか?
黒川: 代表の塩原とは、大学時代に参加した半年間の長期インターンで出会いました。性格のタイプは真逆なんですが、根っこの仕事観や思考の波長が驚くほど合って。上京後もご飯を食べながら近況報告をしたり、ビジネスアイデアを語り合ったりしていました。
彼がいずれ起業することは昔から聞いていたので、「その時が来たら背中を預けられるように」と、本業の傍らエンジニアリング以外の知識もインプットして準備していたんです。だから2018年に創業の話を聞いた時は、「とうとう来たか」という感覚でしたね。
最初のうちは塩原が1人で検証を進めていましたが、プロトタイプ開発が本格化してからは副業として参画しました。その後、アクセラレータープログラム(Open Network Lab)での採択・受賞を機に前職を退職し、2019年に正式にフルコミットしました。
「e-相続」の撤退と、紙と泥臭さを受け入れた「そうぞくドットコム」の誕生
―初期の開発で、特に転機となった出来事はありますか?
黒川: 最初のプロダクトであった「e-相続」をクローズした経験ですね。
e-相続はブラウザ上で相続手続きを完結させる画期的なサービスで、UIやデータ設計の思想は短期間で作ったとは思えないほど洗練されていました。ですが、テクノロジーに純粋にこだわるあまり、事業としてスケールする道を見出せなかったんです。
日本の行政手続きが「紙」を中心に回っているという現実を軽く見積もりすぎていて、結果的にエンドユーザーにとって最適なUXを提供できていませんでした。
この手痛い失敗を踏まえて、「技術的な洗練度」と「業界の現場に馴染むリアルなUX」のバランスを取り直して生まれたのが『そうぞくドットコム』です。
すべてを無理にデジタル化するのではなく、一定割合で紙が残ることを前提にし、その紙を正確かつスムーズに管理・処理するための社内オペレーションシステムや仕組みを裏側に構築しました。「リアルな泥臭さを受け入れるテクノロジー」に舵を切ったことで、事業は一気に成長軌道に乗りました。
ここ数年のAIの台頭によって、この前提も大きく変わりつつあります。特に社内オペレーションにおいては、これまで不可能だった効率化が可能となり、大幅な生産性の向上を実現しています。9期目を迎えた現在。プレイングマネージャーから全社アーキテクチャの統括へ

―創業期からフェーズが進み、現在の仕事内容はどのように変化しましたか?
黒川: 当初は私自身がフロントからインフラ、業務ロジックのコーディングまで一人で手を動かしていました。その後、事業の立ち上がりに伴ってCTOとしてエンジニア組織の立ち上げを担い、現在は専門役員としてプロダクト全体のアーキテクチャ設計、技術戦略の策定、そしてエンジニア組織全体のマネジメントを担っています。
直近数年で事業の拡大スピードが一段と上がり、組織規模も大きく拡大しました。 現在取り組んでいるのは、単一のプロダクト開発にとどまらず、「超高齢社会の複雑な手続きを支える共通プラットフォーム」へと進化させるための基盤刷新や、チームが増えても開発速度を落とさない組織スケーリングです。
プレイヤーとしてガシガシ作っていた時期とはまた違う、組織とアーキテクチャのレバレッジを効かせる面白さを感じています。
日本の「歴史的経緯(負債)」に敬意を払い、美しいコードへ昇華させる
―AGE technologiesにおけるエンジニアリングの最大の魅力は何ですか?
黒川: 相続をはじめとする終活・シニア領域の面白さは、「人が亡くなった後の各種制度という、社会の巨大な不整合と向き合い、誰もが迷わずアクセスできるようにコード化していくこと」にあります。
この領域には、法律や不動産、金融機関ごとの独自ルールなど、自分たちではコントロールできないデータ構造や不文律が山のように存在します。システム開発でいう「歴史的経緯」や「レガシーな負債」のようなものが、国や制度のレベルで何重にも積み重なっているんです。
でも、それはかつて制度を設計し、運用してきた先人たちの試行錯誤の歴史でもあります。だからこそ、理不尽な特殊ケースに出会ったときも、単に毛嫌いするのではなく、「なるほど、当時はこういう背景があったのか」と敬意を払ったうえで、現代のユーザーが直感的に使えるデータ構造やアルゴリズムへ美しく抽象化していく。
このパズルを解くような知的な面白さは、他では味わえない醍醐味です。
当初は相続手続きからスタートしましたが、現在は資産の処分・活用、さらにはライフスタイル支援へと領域を拡大し、プラットフォームとしての厚みが一気に増しています。
超高齢社会という日本最大の社会課題に対して、技術の力で確固たるインフラを築き上げる手応えは非常に大きいです。
「一次情報」を愛し、社会基盤を一緒に創れる仲間へ

―これから組織をさらに拡大していくにあたり、どんな人と一緒に働きたいですか?
黒川: 「複雑で泥臭いドメインのルールを解き明かし、美しいシステムに落とし込むこと」に面白さを感じられる方とぜひご一緒したいです。
技術トレンドを追うこと自体が目的ではなく、「その技術を使って、現実の複雑な課題をどう解決するか」にワクワクできる人にとって、今のAGE technologiesは最高に面白いフェーズだと思います。
自分たちの足で掴み取った高品質な一次情報をもとに、日本という国に不可欠な新しい社会インフラをゼロから創り上げていく。そんな挑戦に共感してくれるエンジニアの応募を、心からお待ちしています!
=====
黒川さん、ありがとうございました!

プロフィール
専門役員 テクノロジー担当
黒川 智
京都大学卒業後、TIS株式会社に入社。社会インフラ企業やウェブ系大企業向けのシステム開発案件に従事した後、リブセンスにてプロダクトの保守開発に参画。2018年の創業期より当社に加わり、2021年、CTOに就任。2026年より専門役員 テクノロジー担当を務める。
▶︎最近ハマっていることは「アクアリウム」と「観葉植物」。身長190cm超えの大型プログラマー。
株式会社AGE technologies
2018年創業。「そうぞくドットコム」の開発・運営を軸に、不動産売買や生命保険活用など幅広いコンサルティングを展開。相続や終活にとどまらず、生前準備からその先まで、シニアや家族のライフイベントに寄り添う多様なサービスを提供。
一覧に戻る